開催日: 2018年11月18日(日)10:00~15:30
場所: 北高上緑地
案内人: 森のようちえんあおぞら園 子どもと遊びプロジェクト
あおぞらえんのHPは → こちら
皆さんは、プレーパークもしくは冒険遊び場という言葉を聞いたことがありますか?
プレーパークもしくは冒険遊び場とは、子どもが自由に遊べるよう工夫された手づくりの遊び場です。冒険遊び場とも呼ばれます。ここでは子どもの「やってみたい」が出発点。プログラムや禁止事項はできるだけつくらず、火や水・土・木、ロープや布・木切れなどの素材、さまざまな人の中で、子ども自身が遊びを生みだしていきます。こうした遊び場づくりを通して、「地域で子どもたちが自由に遊び育つ豊かな社会の実現をめざし」て行われるものです。
(当プログラムのページより)
プレーパークを日進にも!まずは、やってみよう、と開催されたこのプログラム。
第一部は、講演会「子どもと遊び」です。
講師は、塚本岳氏(ガクちゃん)
決して怪しい人ではないです!(笑)
冒険遊び場協会(HP → こちら)地域運営委員
名古屋市緑児童館(HP → こちら)館長
刈谷よさみプレーパーク(HP → こちら)プレーリーダー
あいち森のようちえんネットワーク(HP → こちら)代表
(特)子どもNPO (HP → こちら) 理事
という数々の肩書を持ち、
青年時代より子どもの「遊び」に関わり活動し続け、今や全国で講演会などに引っ張りだこの人気者なんですよ。
そんなガクちゃんが話す今回のテーマは、
(外での講演会で、プロジェクターなどの用意もなかったので、パソコン画面を見ながらの講演会でした)
以下、お話の内容から、一部「これは!」と思った部分を抜粋します。
●今流行のアクティブラーニング → 子どもは元々アクティブラーニングな存在。
●「子どもに幸せになって欲しい」と願い、「良かれと思って」大人が与えている様々なこと(習い事など)が、子どもから自ら育つ力を奪っていませんか?
●「あそび」って何? → 自分の意志で「あそぶ」
●「最近の子どもは、ゲームばかりして遊ぶ力がない」と言いますが・・・
子どもの遊ぶには、三つの「間」が必要。
・時間 = 習い事や塾で埋まるスケジュール
・空間 = 禁止事項ばかりの公園
ex)「木登り禁止」「ボール遊び禁止」
「公園では静かに遊びましょう」(!!!)
・仲間 = お互い忙しく、遊ぶスケジュールを合わせるのが大変。
子どもの元々の「遊ぶ力」は昔と変わらない。それを奪っていくのは、社会。
● 「三つの間」の減少で遊べなくなってきている子どもたちに、遊べる環境を還してあげよう! → 冒険遊び場・プレーパーク
● プレーパークは、日本全国に400か所ほど。
運営母体は、行政、委託、民間など、さまざま、
開園日も、常設(ほぼ毎日)、月数回、不定期とそれぞれで、
各団体が、できる形で行っている。
●その中でも、多くのプレーパークに共通しているのは、
・誰でも参加できる(「0歳から120歳まで!」)
・無料
・いつ来ても、いつ帰ってもいい
・なるべく禁止事項をなくす
・作り変えのできる自然環境が豊富
● 大人の「せっかくだから!」は要らない。
ex) ドライバーを金づちで打つ幼児。「せっかくだから、釘で木を打てばいいのに」は、不要。その子の遊び=成功体験。
● ただし、命の危険は避けてあげる。
ex) 木登りは、自分で登るままにさせてあげるが、ネックレスなど首にかかっているものは取ってあげたり、下に大きな石があれば、どけてあげる。など、
● 昔遊びが人気。ベーブレード持ってくる子もいるが、ベーゴマには勝てない。ベーブレードも禁止はしない。来なくなっちゃうから。
DSの忘れ物多い ← 他の遊びが楽しくなっちゃって、忘れちゃう。
● 火遊び ← これも、プレーパークにあるとよい要素の一つ。
ex) 幼児が薪木盛り過ぎて、火がつかないところ、うちわで一生懸命あおいでいる。← ここで大人は、「それじゃ、火がつかないよ。こうしてこうすれば。。。ほら!火が着いたでしょ(^^)」とやりがちだが。。。
その子どもにとっては、火が着くか着かないかは、大事ではなかったかも。
楽しかったらOK! 大切なのは、ゴールではなく、過程・プロセス。
成功させたい、という大人の想いで、すぐに教えてあげ、一本道で成功させてあげるよりも、ぐるぐると考えさせてあげる方が良い。
● 「暇」が「遊び」を生み出す。
● 「遊び」は何かのための手段ではなく、
子どもの内側からあふれるエネルギーそのもの。それ自体が目的。
● ガクちゃんは奥さんと共に、地元刈谷市で、森のようちえん「こそあどの森」(HP → こちら)を運営しており、そこでは、
子ども主体の保育・外で自由に遊ぶ・生活のリズムを大切に。
朝の会・朝のうた・絵本→お弁当時のお祈り→帰りの会・絵本。素話
お絵かき、毛糸遊び
・自然は子どもにとっての最大の遊び場であり先生である。
・知識より、智恵を。
● 子どもが「自分で考えること」
ex) 「野球やろうぜ!」
ルールも、絶対ではなく、自分で考えて、臨機応変に変えてみてOK。
そういうことを子どもの頃から実感すれば、選挙に行かない若者も減るのでは?
● 自己肯定感 ~ <外側>に根拠がある自信 と <内側>に根拠がある自信。
<外側> 習い事・スポーツ、成績の順位など。← 他者との比較=優劣、優越感、劣等感
<内側>好きなこと、やってみたいこと、興味あること。 ← 他者と共感できる。
→ 自分を認める ~ 他人も認める ~ お互い様、思いやりの心
● 子どもは A K U である。A=あぶない。K=きたない、U=うるさい
ex) 「立ち入り禁止」←(子どもは)「この先に何か楽しいことがありそう?!」と思う。
= 「あぶないよ」「やめて」と言われるとやりたくなる。
= 「これを、Ostorich Club Syndrome と言います。」Ostorich Club=ダチョウ倶楽部
↑ ここで大爆笑!わかりますか?
「子どもは A K U である」が地域の人にも伝わるのが、プレーパーク。みんなで見守る。
子どもにとって「あほみたいにあそぶ」ことは、とてもとても大切なことだと、何度でも伝えたい!!!
● ガクちゃんが活動しているのは、
● 最後に・・・、
「すべての子どもが劇的に変わる!!魔法のメソッド!!!」= そ と あ そ び ?!
お後がよろしいようで。
熱く語ってくれた、ガクちゃんに、拍手!!!
この日のガクちゃんのTシャツの言葉
「精神が折れるよりも、骨が折れた方がまし!」
子どもにとって、自由に遊ぶことは、本当に大事なんだな~、とよくわかりました。
残念ながら、今回のお話を聴けなかった方に、朗報です!
ガクちゃんのコラム集、好評発売中です!
お話を聴いて、「これは是非仲間にも聴いてもらいたい!」と、
名古屋のとある保育園に勤める保育士さんが、早速ガクちゃんに講演会の依頼をされていました。
伝わり、広がるといいですね~。
午後からは、実際に、プレーパークを体験してみよう!
ということで、たくさんの親子の皆さんが参加され、プレーパークの雰囲気を楽しんでいらっしゃいました。
日進市にも、プレーパーク、できるといいな~。
この記事を書いた人
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まちミル博覧会 取材ボランティアスタッフ です。
私自身も、まちミル博覧会のパートナーで、【2019年度】も以下のプログラムを開催します。
#39 大地の色で染める~べんがら染めワークショップ
#70 大地の色を粧う~クレイファンデーションワークショップ
#85 親子で楽しむ♪1日だけの森のようちえん・森のがっこう