【2022年開催】65.五色園 園内ツアー&お身ぬぐい体験

〇開催日:2022年10月2日(日)10:00~12:00
〇場所:五色園(日進市岩藤町一ノ挟間932-31)
〇案内人:大竹 敏之さん

日進市岩藤町にある五色園は日本で唯一の宗教公園。20万坪の広大な敷地内には、身長2mほどのコンクリート像100 体が点在し、親鸞聖人の生涯や教えにまつわるさまざまなエピソードを再現しています。この膨大な数のコンクリート像のすべてを製作したのが浅野祥雲。マスコミでもたびたび取り上げられ、いま全国の若者から注目を集めているコンクリート造形師です。
今回はこの祥雲さんの作品にスポットをあてながら、案内人である大竹さんと園内を回ります。

参加者の中には県外から来られた方もいらっしゃるようで、このツアーや浅野祥雲・コンクリート像の人気がうかがえます。

まず目に入るのは巨大なコンクリート像。

人が並ぶとその大きさがよくわかりますが、2mはあると思われます。

早速、お身ぬぐい体験が始まりました。

参加者の皆様は、持参された雑巾を取り出し、お身ぬぐいをします。

五色園に点在している仏像にはそれぞれストーリーがあるそうで、

「信行両座」と呼ばれるこの場面は、「信不退(弥陀の本願を信じるだけで生涯信心を失わない不退転が得られると信じること)」と、「行不退(本願を信じてなお、不退転を得る為には念仏の行を積まなければならないという考え方)」の対立を表しているとのことです。また、「信」は穏やかな表情、「行」は険しい表情、というように、仏像一つ一つに表情があるため、場面の臨場感を際立たせています。

五色園は昭和9年に開園したそうなのですが、当時、なんとコンクリート像は牛車に乗せて1体ずつ運んでいたそうです。園内を徒歩で回るだけでも相当な時間がかかるので、造形師の並々ならぬ思いが伝わってきます。

ツアー後半には、普段は南京鍵が閉まっている「六角堂」を特別に開帳してくれました。

若き日の親鸞聖人と観音様の場面。

雨ざらしになっている他の仏像とは違い、この仏像は屋内に保管されているため、劣化が少なく、当時からオリジナルの状態で残っているのではないか、とのこと。

なお、当時の造形の素材は粘土が多かったそうですが、震災や火事に弱いという弱点がありました。それらの弱点を解消するため、コンクリートが使用されるようになったようです。

また、浅野祥雲が出てきたのは大正12年(1923年)頃からであり、関東大震災が起きたタイミングでもあります。その頃から住宅の建材も徐々にコンクリートに移り変わってきたという背景があることから、時代の流れに合わせて、仏像も住宅も進化してきたことが分かりました。

五色園をおよそ2時間、満遍なく回りました。

知識が深まっただけでなく、とても良い運動になりました。

「今回見てきた仏像は文化財に登録されておらず、登録されてしまうと地域の人が自由に補修することが出来なくなってしまうため、地域の手でこのような財産を守っていくことが大切。参加者の皆様も、自分の周りで大切なものを見つけ、守っていって欲しい。」

ツアーの終わりに、大竹さんからはこのようなお話がありました。