【2018開催レポ】29.さをり織り体験&精神障害の方とのお茶会

2018年10月20日(土)、三本木町にあるゆったり工房にて「さをり織り体験&精神障害の方とのお茶会」が開催されました

案内人は白石美咲さんとゆったり工房の小林千津子さん

ゆったり工房は、精神疾患のため生きづらさを抱えている人たちが、地域の中で生活を送れるように支援する活動をしている事業所です

毎年、事業所が主催しているコンサートがあるのですが、白石さんが行った際、そこで歌われた歌に「やさしい街で暮らしたい」というフレーズがあり、やさしい街ってどんな街のことをいうんだろうと疑問に感じられたのだそう

そこで、事業所の主要な事業でもある「さをり織り」をきっかけに、精神障害のことや取り巻く環境のことをみなさんにも知ってもらう機会になればとこちらを企画されました

 

さをり織りは「差異を織る」、つまりそれぞれが持つ個性や感性を織るというところからきているというお話が小林さんからありました

決まったルールはなく、自由に好きな色で好きなように織る

なので、子どもでも高齢者でも障害がある方でもできるとのことです

工房にはたくさんの色とりどりの糸が並べられており、その棚を見ているだけでもワクワクしてきました

 

参加者一人ひとりに、普段ここでさをり織りをしているメンバーさんやスタッフがついてレクチャー

横糸を通すたびに足でレバーを踏んで上糸と下糸を入れ替えるのですが、「あれ?次は右だっけ?」「あれ?今踏んだっけ?」といちいち考えながらのぎこちない手さばき(足さばき)に、二つごとを同時にやれない不器用さが露呈してしまいました…

「右足踏んで~トントン。左踏んで~トントン」と横で声をかけてくれたおかげで、ようやくリズムがつかめるようになりました

 

「ちょっと冒険してみましょう」と手渡された糸切れの束

これでどんな冒険ができるのか不思議でしたが、アドバイスどおりやってみたところ、とっても素敵なことになりました♪

↓↓↓あそびごころがあってよくないですか?

 

「織り目を整えなきゃ」とか、色を変えるときも「それぞれ同じ幅になるようにそろえなきゃ」と勝手に思い込んでいましたが、「冒険」をしたことで見事に枠がとっぱらわれ、どんどん大胆になっていきました

やりたいようにやるってほんと楽しいです♪

それぞれ個性光るものが織りあがっていきました

そしてみなさんが口々に言っていたのが

「この機械欲しい!」

さぞかしお高いのだろうと思っていましたが、十数万とちょっとがんばったら手が届く値段に、真剣に購入を考えてしまいました

あとは置き場所があれば(笑)

 

さをり織りの後は、工房で作られたキャロットケーキとハーブティーをいただきながら、当事者さんの体験談を伺いました

精神疾患が発病したときどんな症状があったのか、どんなことがつらかったのか、そしてどうやってリカバリーしてきたのか、お一人お一人の話をうかがって、参加された方々もいろいろな想いが込み上げてきたようでした

印象的だったのは、「病気の症状もつらいけど、どんどん友だちが減っていき、誰とも関わりがなくなってしまったことがつらかった」ということをみなさんが言っておられたこと

だれもが暮らしやすいやさしい街を築くために、私たちに何ができるのか

まずは生きづらさを抱えている人たちのことを「知る」ことから始まるような気がします

 

社会福祉法人あじさいの会
就労継続支援B型事業所 ゆったり工房
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スローカフェゆったり
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相談支援事業所希望
みよし市三好町上205-4
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