【2021年開催】46.薔薇の花と戯れる~薔薇をふんだんに使ったアレンジメント~

薔薇の花と戯れる!?

 

心惹かれるプログラム名を見つけたので、ぜひとも戯れてみたいと取材に行かせていただきました。

 

案内人:樽見千春 さん(「薔薇しかない花屋 Neo」オーナー)

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オーナーの樽見さん。本業は地域でがんばる市民のためのコンサルタント。
幅広い支援活動をしていらっしゃいます。

 

場所:日進市東山「東風堂」(レンタルスペース)

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「東風堂」は、住宅地に面したレンタルスペース。オーナーさんのこだわりが感じられる温かみのある設え。

 

表に置かれた自転車。味わいがあります。

住所:〒470-0116 愛知県 日進市東山 6-221(駐車場 無)


薔薇に囲まれて過ごす時間

今回の参加者は女性1名+取材担当のわたし(Nomura)。

2名でこのひと抱え分の薔薇を好きなだけ使って、フラワーアレンジメントを楽しめるのです。

「薔薇をこんなに使う機会はそうないので、そこを楽しんで」と樽見さん。なんて贅沢。

 

「薔薇しかない花屋 Neo」さんの薔薇は、薔薇農家から直接仕入れています。

そのため市場を通したものに比べて花持ちが良いことが多く、長く美しい時期を楽しめると評判なんだそうです。

 

まず、好きな花器をそれぞれ選びます。

この花器だけでも、かっこいい。

 

次に樽見さんがオアシス(花を挿して固定する固いスポンジみたいなもの)を花器の底に置き、水を入れてくれます。

 

そして笑顔で

 

「あとは自由にやってください。」

 

と。

 

 

おぉぉっ

 

いきなり放任、

いや自由を与えてくださるのですか??

 

どうしましょう。

華道もフラワーアレンジメントも経験がないんですが…。

動揺したときに目に入った壁。

 

目の前の薔薇とハサミを前に戸惑っていると

 

「わたしは薔薇屋なので、心のままに薔薇を愛でて欲しいんです。」

 

と更に笑顔の樽見さん。

 

「なので、このプログラムではちょこっとアドバイスはするけど指導はしません。」

 

 

(ワカッタヨウナ ワカラナイヨウナ…)

 

途方に暮れるNomuraとは対局に、参加者さんは落ち着いた様子。

さっそく薔薇を選び出しています。

初めてだとおっしゃっていた割に、慣れていらっしゃる…!

 

赤い花器に赤い薔薇を合わせていくようです。

 

その様子を盗み見しながら恐る恐る1本目を選んで、茎を適当な位置で切り落としてみます。

オアシスに挿すと、その後は少しずつイメージが膨らんで手が動くようになってきました。

 

なかなか思った方を向いてくれない…。

 

楽しい作業とおしゃべりの合間に、樽見さんからふんわりと的確なアドバイスをしてもらえます。

「切り落とした葉っぱは、茎の隙間を埋めるのに使ってもいいと思いますよ。」

 

「ここに、もう一つ赤い色を入れてみてはどうでしょうか。」

 

色も形も香りも少しずつ違うので合わせ方が悩ましいのですが、20分後ぐらいにはおおよその形ができてきました。

「こんな感じかな」

 

最後はバランスを整えて完成!

参加者さんは花器に負けないゴージャスな真紅。 Nomuraは珍しいオレンジの薔薇を中心に、ちょっと背の高いアレンジで。

 

完成した作品を眺めていると「こっちの茎が長いかな」「向きをちょっと整えたいな」と気になり始めてしまいます。

長さがばらばらで落ち着かないけど、これも自己アレンジの味わい…かな。

 

結局ちょこちょこ手を加えてしまい、完成したはずなのになかなか作業が終わりません。

いつの間にか真剣に薔薇に向き合っていました。

 

まだ少し薔薇が余っていたので、参加者さんはプレゼント用にもう一つ挑戦。

こちらの色合わせもかわいいです。

 

参加者さんの左の作品のようにピックでメッセージカードをつけると、プレゼント感が出てきますね。

 

樽見さんの大らかな雰囲気と会場となった「東風堂」さんの木の温もりが相まってか、ゆるゆるとした時間が流れる中、文字通り薔薇と戯れることができました。

 

参加者さんが薔薇に彩られた2つの花器を抱え、嬉しそうに帰路についていらっしゃる姿が印象的でした。

 


ところで「薔薇しかない花屋 Neo」とは?

樽見さんがオーナーのお花屋さん「薔薇しかない花屋 Neo」は、毎月第3水曜日午前中限定で開店する薔薇だけ販売しているお店。

場所は日進市にぎわい交流館です。

どの薔薇も1本100円で購入できます。

 

日進の皆さんに広く長く愛されているお店には、閉店間近に駆け込んで来てくれるお客さんも多いそうです。

 

このお店は、先代のオーナーが始めた「薔薇しかない花屋」を樽見さんが昨年の11月に受け継ぎ、今年5月に「薔薇しかない花屋 Neo」として再起動させたもの。

ご自分の趣味として運営していらっしゃるそうです。

 

趣味でお店をやっていけるのか、と疑問が生じますが

 

先代のオーナーが

 

“何よりも人に喜んでもらうことが好き。”

“薔薇をもらって嫌な気持ちになる人はあまりいないでしょう。”

 

という気持ちで始めた「薔薇しかない花屋」。

その気持ちを受け継ぎたいと思い、趣味として先代の想いを残すことを決めたそうです。

 

1輪でも飾ると心が弾む薔薇の魅力。

 

お客さんの「ありがとう」に、「ありがとう」を返す。

「ありがとう」しか飛び交わない、こんな空間って他にありますか。

 

「お金はもうからないけど、心が豊かになるから続けていきたい。」

 

と話す樽見さん。

 

「いつかカゴで背負って、地元で薔薇を売り歩いてみたいです」(本気ですか!?)

 

そんなお話を伺って、来月はお店へ行ってみようと思いました。


耳より情報:

その①

まちミルプログラム『薔薇の花と戯れる』は、今季あと1回開催予定(11/24 水)。

薔薇と思いっきり戯れたい方はぜひこちらからお申し込みください。

 

その②

世間的に薔薇の需要が高まる時期は、卒入学式やバレンタイン(2月)、結婚式シーズン(6月)。

その頃は樽見さんのお店で仕入れられる数量が少なくなる傾向にあるそうです。

たくさんの薔薇を購入したいという方は、需要シーズンを外してお店を訪れてみてもいいかもしれません。