2019年11月9日(土)
場所:愛知国際病院 愛知国際病院のHPはこちら
「あっ、この香り、あの時の・・・」
香りとともに、思い出す記憶って、ありますよね?
愛知国際病院のホスピスでは、日常的にアロマが活用されています。
エントランスは、お花のアプローチ
館内に入ると、すてきな案内看板のお出迎え~
プログラムを始める前に、注意書きをご覧ください。
アロママッサージを体験しますので、精油を使用します。
万が一、体質に合わない場合もありますので、ご注意ください。という確認です。
会場にも、そこかしこにお花が活けられていました。
まず最初に、副看護師長の水野さんから、ホスピス病棟全体に関するご説明がありました。
皆さんの熱心な「ホスピス運動」により設立されたホスピスです。
皆様、ホスピスとはどのような場所がご存じですか?
すべての医療行為を行わない場所、と思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、
そうではありません。
癌に対する根本的な医療は行いませんが、
痛みなどに対処する緩和ケアや、
癌以外の疾患(たとえば風邪など)への医療は施されます。
次にボランティアコーディネーターの中島さんからのお話です。
そもそも病院なのに、ボランティアって、どういうことなのでしょう?
ボランティアグループ「紫苑」の名の由来になったシオンの花
この病院では、40人以上のボランティアさんが、医療以外の部分で
様々なお手伝いをされています。
館内のいたるところに、置かれているお花を活けてくださったり、
3時にロビーで行われるお茶の時間のお手伝いなど、活動は多岐に渡ります。
今日のお茶菓子♥
まるで、どなたかのお宅に招かれたようです。
ホスピスの理念は「神癒し 我ら仕える」
患者さんの持っている自然治癒力が最大限に発揮されるよう、
看護師をはじめ、スタッフの皆様は心を配っていらっしゃいます。
ホスピスについて、詳しくお知りになりたい方は
相談員の眞能さんにぜひお問い合わせくださいませ
自然治癒力を最大限に発揮していただくサポートとして取り入れられているのが、
様々なアロマの力です。
講師の中野さんは、看護師としてホスピス病棟で働く中で、
何かもっと患者さんの力になれることはないか、と考えていた時、
アロマに行きつき、それ以来20年以上、アロマを使って
皆様に安心していただく時間のお手伝いをされています。
お手本として、皆様の前で、実演してくださいました。
アロマオイルを手に取り、自分の手で温めます。
相手の方の腕にそーっと、ゆっくり塗布します。
相手の方が嫌でなければ、どこをどのように摩っても大丈夫です。
塗布したら、腕の骨に沿って、上下に摩ります。
次は、親指を使って、そっと(希望があればグッと)肘の内側を指圧します。
ここ、予想外に気持ちいいですよ。
手首の内側を、同じように指圧します。
次は、手の平を指圧します。 あくまで優しくやさしく。
手の甲の骨の間を、上下に摩ります。
指先から要らないものが抜けていくように、そっと振り払うようにマッサージします。
最後に、手の平を、ゆっくり温めるように握りしめて終わります。
が
ゆっくりお話ししながら施術なさるので、お互いにこんな笑顔が溢れていました。
アロママッサージの良い点は、
してもらっている方の緊張が解れることや、血行を良くすることはもちろんのこと、
施術している方も、幸せ物質といわれるオキシトシンが分泌されるなど、
相互に良い効果をもたらすそうです。
普段、中野さんが患者さんにして差し上げる際は、
本当に、そーっと、そーっと施術なさるそうです。
痛みがある患者さんが、眠りにつけるように。
痛みが少しでも治まるように。
お手本を見せていただいたので、参加者の皆様も、実際にお隣の方に
マッサージしてみましょう♪
お二人で参加されている方、お一人で参加されてている方、いろいろですが、
体験が始まった途端、会場は、ふわっと明るい声に包まれました。
いい香り~
あ~そこそこ! 気持ちいい~
お互いに、マッサージし終わる頃には、
会場は、柔らかい香りと空気に包まれていました。
数名のグループに分かれて館内を案内していただきました。
館内の随所に、ボランティアさんによる作品が飾られています。
参加者さんは、アロマに関心のある方、
ホスピスに関心のある方、様々でした。
熱心に質問される方、または、以前、ご友人のお見舞いにいらしたことのある方など、
それぞれの想いで、館内を見学しました。
外のお庭には、色とりどりのお花が咲いていました。
これらのお手入れも、ボランティアさんの活動によるものです。
香りって、脳の記憶を保存している部分に直接作用するそうです。
だから、香りで「あーあの時の・・・」と思い出すのは、
そういうことだったんですね。
意思の疎通の難しくなった患者さんにも、
香りや音楽の力で、
最大限にその方のお力が発揮できるよう、
スタッフの皆さんは、ともに迷い悩みながら寄り添っておられます。
この記事を書いた人
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まちミル博覧会 応援スタッフ
好きな食べ物:しいたけ
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