消防団ってどんなイメージですか?
≪消防団って消防士とはどう違うの??≫
との疑問から興味をもった今回の消防体験会。
消防士がそれを本業として活躍しているのに対して、消防団はサラリーマンや自営業等の本業を別にもち、時間の都合をつけながら消防署や市と協力して火災や自然災害の対応を行ったり、区と協力して地域の行事のお手伝いを行ったりしています。
私は幸運なことに火災などでまだ遭遇したことがありませんが、お祭りや地域の行事で活躍されている姿は何度か見たことがありました。
日進市には地域ごとに分かれて14の分団があり、約200名の団員が在籍されているとのこと。
今回、消防団というものに興味をもってもらいたいのと、「消防水利」を知ってもらいたいという思いから初めてまちみるのプログラムに参加した折戸分団の方にお世話になりました。
参加者は、将来消防士になりたい3歳の男の子と、元気いっぱい5歳の男の子。そして、それぞれの保護者の方を含む5名。
まず、消防団とは?のお話から始まって、地域にある消防水利のお話がありました。
初めて聞く「消防水利」。
意外とたくさん町の中にあります。と言われましたが、今までそんなに気にしたことはありませんでした。
中には誰でも使え、万が一の時には消火活動を行うこともできるものもあるとのこと。
事前に用意された5つのチェックポイントから、いくつかの消防水利を回るコースを歩く、今回のプログラム。トランシーバー体験もできるということで、ウキウキいっぱいの子ども達と出発しました。
歩きだすと数分で地下消火栓や消火器を見つけ、
最初のチェックポイントの「防火水槽」へ行きました。
特別に水槽の中も見せてもらいましたが、今朝の雨の影響もあり、タップタプの満水状態でした。基本的に常に満タンにしてあるとのこと。公園の近くによくあるというこの「防火水そう」という看板は見たことがありましたが、ここに大量の水が備えてあるとは知りませんでした。
シールをもらって、次のチェックポイントへトランシーバーで連絡をし、向かいます。
2つ目のチェックポイントは歴史上にも有名な折戸八幡社のすぐそばでした。
「地上式消火栓」というこの設備は万が一の時には誰でも使用できます。普段は筒に隠れている丸いハンドルを回すと水が出てくるので、赤い箱の中に入っているホースを接続し、使用します。
実際に回してみましたが、水道管と直結しているということで、勢いよく水が出てきました。
お天気も良く、子ども達も元気いっぱいなので、そこから少し遠い3つ目のポイントまで行くことにしました。
ドアラやマイケルジャクソンの案山子を見たり、緑いっぱいのどかな道でカマキリを見つけたりしながらウォーキング。大人でも少し疲れたな、、、と思ってきたころ、
最後のチェックポイントにたどり着きました。最後は住宅のそばによく作られている「地下式消火栓」です。
“消火栓”と書かれた重い蓋を二人がかりで開けると、消火栓が出てきました。これは消防車に備えてあるホースを取り付けて使用し、水栓を開くのも専用の器具が必要とのことでした。ここも水道管につながっているので、きれいな水が出てきますとのこと。消火に使用する水は汚い水だとばかり思っていたので、とても驚き、安心しました。
帰りもしっかり歩いて公民館に戻り、ようやく心待ちの消防車タイム。
運転席、助手席に乗せてもらったり、ホースをもたせてもらったり、、、子どもたちは1時間超えのウォーキングの疲れも見せずにニッコニコ。消防車の荷台には様々な大きさや重さのホースや、いろいろな器具が備えてあり、触らせてもらったり説明をしてもらったり、とても貴重な時間でした。
シールを集めたご褒美のおやつをもらい、最後まで元気いっぱいだった5歳の男の子は、「山の中を歩いたり、案山子を見たのが楽しかった。消防車にも乗れた。」と嬉しそうに話をし、そのお母さんは「子どもが行きたいと言ったので申込み、付き添いのつもりで参加しましたが、私が楽しみました。緑の中を歩いたりして楽しかったです。身近に防災の設備があることを知ることができて、勉強になりました。そして安心しました。」と話をされていました。
考えたくない万が一の事。でも知っておいた方が絶対良い万が一の事。私も一緒に歩いて防火水利を見たり、貴重な話を聞くことができて、発見がたくさんありました。中でも驚いたのは、消防団の方のプロ意識。消防団と消防署は管轄が違うため、火事の一報はすぐには消防団の方には入ってこないそうですが、「消防車の音が聞こえたらまず自分で場所を確認します。そして、近くだったら行きます。」とのこと。消防団として自分の地域を守っているという強い責任感や「冷蔵庫にはお酒は入っていません」との返答に、「夜、お酒飲んでたら行けないですよね?」という質問をした自分を深く反省しました。
自分たちで気を付けていくことはもちろんですが、万が一の時には、町のあちこちにある設備と日進市に約200名いる消防団の方の助けを借りることができるという安心感で、なんだか大きな後ろ盾を感じることができた今回の体験会でした。
この記事を書いた人
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日進市に住んで、気づけば10年。1男1女の母です。
最近少し余裕が出てきたので、ここ日進のこと知りたくなりました。
いろんなところにお邪魔します。
広島焼きお好み焼きだけは譲れません。
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