【開催レポ】63.みんなで豚汁を食べて タネダンゴをつくろう!

63.みんなで豚汁を食べて タネダンゴをつくろう!

2017年11月26日

会場:日進市西小学校付近の田んぼ

案内人:樽見 千春さん 日進絆子ども食堂 実行委員長

伊藤 珠美さん グリーンアドバイザー愛知県支部 代表

穏やかな秋の日曜日、

日進市西小学校近くの田んぼで、

初めての試みが開催されました。

 

普段、日進市にぎわい交流館で、毎月第2日曜日に開催してされている

「日進絆子ども食堂」の実行委員長をしている

樽見さんは、今回のまちミル博覧会を知り、出展を希望しました。

 

今まで、建物の中で子ども食堂を開催していましたが、

お手伝いをしてくれている学生ボランティアさん達からも、

「子どもと一緒に外で遊びたい!」という声を聞いていた樽見さんは、

ふと、「日進市の豊かな自然の中で、楽しいことをしたい!」と思いついたそうです。

 

ですが、田んぼを持っている知り合いはいないため、

どうしたものか、と思案しながら、まちミル博覧会の出展者向けの説明会に参加したそうです。

 

そこでの情報共有の時間の中で、

「今回のまちミル博覧会への出展に際し、補助してほしいことはありませんか?」の問いかけがありました。

 

 

そこで、すかさず、手を挙げた樽見さんは、

「子どもたちと自然の中で、遊びたいので、田んぼを貸してくださる方を紹介してほしい!」と

伝えたところ、

これまた、なんと奇遇なことに、

同じ出展者の方で「うちの田んぼを使ってもいいよ!」という方がいらっしゃいました。

 

そんな経緯があり、めでたく今回の企画が誕生したわけなのです。

 

秋の、稲刈りの終わった田んぼをお借りして、

豚汁でも食べながら、焼き芋でもしようかな?と考えていたとき、

これまた、以前よりお知り合いの

グリーンアドバイザーでいらっしゃる伊藤さんが、お力を貸してくださることになり、

今回の企画が出来上がりました。

 

まずは、集まった皆さんで協力して、焼き芋用の火をおこすことに。

 

小学生のお子さんが一生懸命やっても、なかなか火が付くだけで、

炭にまで火が移りません。

 

 

参加者のおば様が、慣れた手つきで、補助してくださると、

あら不思議、火はぐんぐん育っていきました。

 

 

これで、一安心。

 

皆で持ち寄ったお芋を新聞紙とアルミホイルでくるみます。

 

手前に芋の山ができているの、わかります?

 

お芋を火にくべて、焼きあがるまでの間に、お待ちかねの豚汁タイム!

 

 

朝から、樽見さんがお一人で仕込んでくださったそうです。

いっただきまーす!

 

 

みんな、暖かくっておいしくって、何杯もお代わりしました。

この、豚汁の仕上げと温めに活躍してくれたのがこちら。

 

キッチンカーです。

 

こちらも、今回のまちミル博覧会の説明会で出会った方のご縁で、

今回の企画のために、特別にお借りできることになったのです。

 

普段から、周りの方のために、と活動している樽見さんに、

みなさん、いろいろな形でお力を貸してくださっているんです。

 

愛されてこその活動ですね。

 

風に乗っていい匂いが・・・

 

 

いい色に焼きあがりました。

本当に、炭の香りのついたお芋って、おいしい!

 

 

さあ、お腹も心も満足したら、お次は、タネダンゴ作りです。

 

グリーンアドバイザーである

伊藤さんが、わかりやすい紙芝居を使って、教えてくださいました。

 

グリーンアドバイザーのお仲間である、近藤 人美さんも駆けつけてくださり、

一緒にタネダンゴ作りを教えてくださいました。

 

栄養分を混ぜ込んだ土を、手のひらでくるくるします。

まずは、大きめのお団子の出来上がり。

手のひらは、こんな感じです(笑)

 

大きめのお団子を、4つに割って、また、それを手のひらでくるくるします。

次は、小さく出来たお団子に、4種の魔法の種を、ちょっとずつ、つけてはくるくる。

 

最後に、仕上げのお粉をまぶしたら出来上がりです。(決してお菓子ではありません)

 

伊藤さんは、東日本大震災の支援にも関わっていらっしゃり、その中で、

このタネダンゴを広めて行こうと、活動をなさっています。

花を見て、ほっとしない人はいないでしょう。

ですが、生花を送ったとしたら、

楽しめる期間は、残念ながら限られています。

このタネダンゴは、団子をくるくるする時から、楽しみが始まっています。

皆で、一緒にタネダンゴを作る、その時間こそが、

皆さんが笑顔になる時間でありますように、とお考えなのです。

この活動が、まちづくりの一つとして、取り入れてもらえるよう、

伊藤さんは願っています。

 

途中、近くの西小学校で行われている催事に参加している方が、

私たちの活動を心配して、見に来てくださいました。

「ちゃんと、火はおこせたの?」

「炭は足りているの?」

「足りないようなら、分けてあげるよ!」

 

たくさんの人に支えられた、一日でした。

 

 

 

樽見さんの活動はこちら