【2018開催レポ】77.岩崎御嶽山ツアー

2018年10月14日(日) 13:00-15:00

場所:岩崎御嶽山

 

 

 

世界中に、山そのものをご神体とする山岳信仰があるのは

ご存知でしょうか?

 

山を仰ぐ地域にお住まいの方なら、

大きな山そのものに、畏敬の念を抱くことに、

異論はないのでは?

 

私は、自宅から山が拝めるわけではないのですが、

出かけた先で、見かけると、

なんとはなしに、有り難い気持ちになります。

 

日進市にある、岩崎御嶽山に赴かれたことありますか?

交差点を曲がり、ぐっと坂を上ると、すぐ駐車場があります

そこから、徒歩で、今回のツアーはスタートしました。

 

階段を上った先には、お社がありました。

 

階段を下り、歩くことしばし。

 

何やら、看板が・・・

(既にこの時点で、どこを歩いているのが、わからなくなりつつある)

崖の下に、洞穴があり、数メートル中に進むと

仏様が安置されていました。

この洞穴で修業なさった方もいらしたのだとか。

(撮影が憚られる雰囲気でしたので、気になる方は、ぜひ足を運んでくださいね)

 

次に向かったのは、コンクリート塑像で作られた

御岳教中興の祖 覚明霊神

 

案内の関上さんが、わかりやすく解説してくださいます。

 

車を降りて、何十分も歩いたわけではないのに、

秘境感満載

この岩崎御嶽山の中でも、ちょっと趣が異なるのは、

この場のしつらえが、瀬戸物で出来ているからでした。

それも、そのはず、ここは、瀬戸の御嶽講の場だからです。

 

 

たどり着いた「平成展望台」からは、日進市西部が一望できました。

先日、お邪魔した五色園にも、

コンクリート塑像作家 浅野祥雲さんの作品が、多数点在していましたが、

なんとこちらにも!

 

よほど、昭和中期に浅野祥雲の人気が高かったのでしょう。

 

岩崎御嶽山の塑像の特徴は、

玉眼(目の部分にガラス玉がはめこまれている)

うっそうと茂る木々の間から、突然現れるので、ちょっと驚きました。

 

でも、創建当時は、今とは、山そのものの有り様が異なっていたそうです。

焼き物の産地でもあった日進市一帯(香久山古窯などがある)は

昭和の初めは、おそらくはげ山が続いていたらしいのです。

 

ですから、これらの塑像も、もっと遠くからでも拝めたのではないか、と

関上さんはおっしゃっていました。

 

こちらは、駐車場にある像なので、ご覧になったことある方も多いのでは?

 

おそらく9月の台風での倒木をくぐり、もはやどこに向かっているのか、

皆目わからない状態の私

 

長く調査をなさっている関上さんでさえ、

この岩崎御嶽山の全容は、未だつかめない、とおっしゃいます。

道路脇には、なんと滝が!

おしゃれスポット、竹の山の一角に、

歴史的に意義のある場所があること、全く知りませんでした

 

珍スポットとしてではなく、

今までの来し方に目を向けてみる、大切なことかもしれませんね。

 

お集まりくださった皆様は、

深いお話に、大変満足気なご様子でした。

 

 

今回の案内人、関上武司さんのご著書はこちら